2024年の8月27日から8月31日までの5日間、学会の為に札幌へ旅行に行きました。折角なので、旅の記録を残しておきます。
 羽田空港の広告 これ説得感あってかなり面白かったです笑  空港に虹がかかっていました (左上)  雲海  新千歳空港駅にあった北海道と本州を比較した図  札幌駅  札幌ラーメン  ホテル周辺にあった時計台 時計台が旧札幌農学校演武場だと初めて知りました  内村鑑三と新渡戸稲造が札幌農学校出身ということも初めて知りました  時計の機構  ホテル周辺にあった北海道庁 (建て替え工事中)  AQIS  long talkなどの会場 (クラーク会館)  クラーク胸像  東京オリンピックのマラソン40km地点  ホテルの朝食  学会期間中に休みが設けられていた為、回転寿しトリトンへ  かなり美味しかったです 高かったけど……  小樽に行く為、函館本線に乗車 途中の朝里海水浴場付近  海傍を鉄道が通っているとかなりテンション上がります  小樽駅  小樽運河     道中のお土産屋さん  綺麗な商品がありました 商品説明によると、2月にこれらを運河に流す[小樽雪あかりの路](https://www.sapporo.travel/event/event-list/otaru-snow-light-path/)というイベントがあるそうです いつか見てみたい  旧手宮線  別日の昼食 クラーク亭  このポスターを発表してきました  別日の昼食 お蕎麦  さっぽろテレビ塔  大通公園  横側  反対側  航空写真を見ると分かりやすいんですが、さっぽろテレビ塔を中心として四方に緑地地帯が伸びているのは知りませんでした 大通公園と言うと画像左側の部分を指すようです  Student Poster AwardのSilver Prizeを頂きました  またいつか!
今回行った学会は自分の専門ではないので分からない講演ばかりだったのが悔やまれました。もう少し理解したかった。会場で出会ったとある研究者の方曰く、今回の講演は量子基礎論にまつわる話が多く、難しめだったそうです。
CHSH gameに関する話は多かったという印象を受けました。CHSH不等式という名前こそ知っていたものの、そのgameとは? という感じだったのですが、調べるとこれが分かりやすく、少しは分かった気になれました。
記事の一部を引用すると
> \- 登場人物は、アリス、ボブ、審判の 3 名。 > \- アリスとボブが協力し、審判と対決する。 > \- 審判はアリスに値 r ∊ {0, 1} 、ボブに値 s ∊ {0, 1} を送る。 > \- アリスとボブはそれぞれ回答 a, b ∊ {0, 1} を審判に送る。 > \- a ⊕ b = r ∧ s が満たされればアリスとボブの勝利。満たされなければ審判の勝利。 > \- 審判が値を送る前は、アリスとボブはあらゆる情報を共有可能。 > \- 値送付後はアリスとボブ間のあらゆる通信は禁止される。 Quantum Katas で始める量子コンピュータ入門 |13⟩: CHSH gameだそうです。
要はエンタングルメント状態(非独立な状態)にある2粒子を使うのが鍵で、それにより局所実在論を破っていると思うのですが、これが実験的にも検証されているのは本当に不思議に思えます。
また、このgameの話ではIND-CPA (INDistinguishability under Chosen Plaintext Attack) という文字列もよく見かけましたが、これは情報理論の講義で学んだ話でもありました。これらが繋がっているとは思ってなかったので、面白く感じました。
また、今回の学会では少なくとも私が理解する限り、胡散臭い発表がなくて良かったです。自分が所属する研究室の助教さんとの話で以下の記事が話題に上ったことがありますが、この手の話は0でした。
https://tasusu.hatenablog.com/entry/2021/07/03/131243
恐らく自分は量子情報の研究をしている人の中でも、量子優位性および量子超越性に対して特に懐疑的な立場で、量子機械学習とか言われると、正直に言えば「正気か?」と思ってしまいます。
ただ、量子機械学習の古典に対する優位性の証明に関する講演では、それなりに理論的な証明をしているようには少なくとも見え自分の偏見に気付かされました。
尤も、それが実用になり得るのは少なくとも100年後だとは思いますが……。
自分のポスター発表の方に目を向けると、
などと粗がありましたし、共著者である友人の助けなしには散々でした。特に暫定版を見てくれた友人と助教さんには頭があがりません。色々とポスターの欠点に気付けました。本当にありがたいことです。
発表中には、
同じ東大の学生の方々や一方的に認知していた競プロerの方に興味を持ってもらえた
どうやら自分の書いたコードを使ってくれたらしい人に発表を見てもらえた(同じ分野を研究されているらしかったです)
- でも自分のリスニング能力がゴミカス過ぎてその旨を聞き逃しました。共著者の友人に後で指摘されました。不覚。
どこの大学かは分からないが、物理で数値計算を研究されている方にかなり本質的な質問をしてもらえた(内点法は楕円体法と異なり数値誤差が出る手法だが、列生成法を適用した時その誤差の影響は無いのか?)
などの嬉しい点が多かったです。
自分のやってきたことがコミュニティに少しは還元されているのかなと思うと元気をもらえます。
今後も引き続き研究を頑張ります。
まずは修士の方の研究で進捗を0から1にしたいです。
こっちの方が倍くらい時間かけているんですがね……